WONDERWALL

北京、上海、広州に続く中国４大都市の１つ、深圳にオープンしたMixC Qianhai（万象前海）は、商業施設に加え、オフィス、高級住宅、高級ホテルを備えた100,000平米に及ぶ複合施設。ワンダーウォール はこのうち、約220以上のブランドが入る5層の商業施設、25,678平米のインテリアデザインを担当した。
コンセプトはNew Gravities。新しい価値観と多様性に応えるゾーニングを考え、様々な引力（Gravities)を作ることをイメージした。施設を縦にQUALITY LIFE／NEWS LIFE／ART LIFEという３つのゾーニングに分け、それぞれのエリアの吹き抜けやデザインに特徴を持たせている。QUALITY LIFEはRelaxed Gravityとし柔らかな曲線や大理石と人造大理石を組み合わせラグジュアリーな雰囲気に。NEWS LIFEはFresh Gravityとし、トレンドをピクセルに例え、情報が飛び交うイメージとして大型ヴィジョンとガラスボックスを組み合わせ、POP UP STOREなどニュース性の高いイベントに対応する。ART LIFEは、Hyped Gravityとし、感性に訴えかけるエッジーなイメージとした。床も、歴史ある美術館に見られるパーケット貼りを現代的にアレンジしている。各フロアーに存在する３つのゾーニングは、それぞれが他のゾーンに行くに従ってデザインがフェードアウトし、次のゾーンへ緩やかに移行する。そして次のゾーンの中心に進むに従って次のゾーンのGravityが強くなることで、消費者が自分のいるエリアを自然と理解できるように考えた。
ウェブでのスクロールやスワイプのように、アナログ空間を縦横無尽に行き来する感覚を持ち込み、感性豊かなミレニアル世代が多い街（平均年齢 28才）の様々な欲求に対応する。広大な施設の中で、心地よいGravitiesを感じる場所をいくつも見つけられる場所を目指した。

Principal Designer: 片山正通
Project Designer: 坂巻陽平

MixC Qianhai: No.169 Guiwan 4th Road, Nanshan District, Shenzhen