2012年にデザインした授与所と同じ竈門神社内にある手水舎。2020年のコロナ禍を受けて従来の手水方法を見直し、現代における手水舎のあり方を探ることとなった。
人々が神域を訪れる際、周辺の川や海で禊を行なっていたことが手水の起源。恵みの雨が降りそそぎ、木の枝から滴り落ちる水が大地に染み込み、湧き水が川となり海になる。この循環の中の「枝から水が滴る瞬間」を可視化した。柄杓を使わず手を浄めることができるステンレスの”枝”が、伝統的な手水舎に新しいエッセンスを与えた。
Homangu Kamado Shrine Temizuya (Purification Font): 883 Uchiyama, Dazaifu-shi, Fukuoka