112,000㎡(28 エーカー)という広大な敷地の中に300以上の店舗、約2600世帯の住居、3000人収容のワークスペースなどを備える、2027年完成予定の複合施設プロジェクト「オークリッジ バンクーバー」。ワンダーウォールはこのうち店舗を収容する商業施設全体の環境デザインと、フードホールのインテリアデザインを担当。
【商業施設環境デザイン】
かつて広大な森だった場所に、60年代、人々に愛されるショッピングセンタ—が建てられた。そんな現地のコンテクストを紐解き、豊かな自然の中で再び人々が集い、愛される場所となる“ホームタウン”をつくり上げる。この“ホームタウン”をコンセプトとして、自然光や新鮮な空気をふんだんに取り込む大開口や屋上緑化などを採用しながら土地を立体的に使い、快適さや機能性を備えた“街”をデザイン。林業で栄えたバンクーバー産の木材を使うなどして、その土地ならではの魅力を存分に楽しめる環境を目指す。
【フードホール The Kitchen】
40,000㎡(10エーカー)という広々とした公園に面する、自然光の降り注ぐフードホールThe Kitchen。20店ほどのキオスクが並び、次々と新しい料理が提案されていくメインフロアは、気軽に様々な料理が味わえる“街の横丁”のような場所。一方バンクーバーのクラフトビール文化を象徴するようなビール醸造施設を備えた2階のレストランは、土地の魅力を深く掘り下げ、伝えていく場所。内外の演奏スペースから聞こえる快適な音楽を背景に、様々な食に出会い、学び、さらにその体験や喜びを未来の生活のヒントとする場をイメージし、フードホール全体に“Kitchen Expo”というコンセプトを提案した。