緻密さと奇想天外な遊び心が入り乱れるピエール・エルメのアンビバレンスな世界観を、多角的に空間で表現する試み。12種類の大理石を用いてデザインされた2層をつなぐシンボリックな壁面。カスタマーと商品との距離を縮めた1FのU字形のショーケースカウンター。様々な角度から様々な表情で目に飛び込んでくるレイヤーをもつ商品ディスプレイ。これらの要素で空間に動きとシズル感を与え、ラグジュアリースイーツショップの次世代の在り方に挑戦している。また、NF山口一郎のサウンドディレクションによる音響、アーティスト田中麻記子のキャラクターを大胆に使ったネオンワークなどのコラボレーションにより、ピエール・エルメの “カルチャーとしてのスイーツ ” というアイデンティティの確立を目指した。2005年のオープン当初に掲げたコンセプト “ ラグジュアリーコンビニエンスストア ” の進化版ともいえる取組みとなっている。
PIERRE HERMÉ PARIS Aoyama(2016): 1F-2F, 5-51-8 Jingumae, Shibuya-ku, Tokyo